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アナと雪の女王小説・夏のエルサ女王の避暑での恋とオラフ [アニメ・漫画]

今回はエルサ女王が主役です。
オリキャラもいますので
ネタバレ覚悟で続きからどうぞ。

(オリジナルキャラクター)

アレル・王国の別荘で料理人を務める。
    青い瞳と栗色の髪。整った顔たち。
    エルサとアナとは乳兄妹!
    エルサとは幼馴染で魔法の事を知ってる。
    料理人は幼い頃からの夢で
    努力と素質でようやく叶った。

マーサ・マリアとアレルの実母で
    エルサとアナの乳母。
    栗色の瞳と栗色の髪をしている女性。
    長年、王国に仕かえていたが…
    ある事件で城から出る事に。
    現在、王国別荘の管理人をしている。

アルディーニ(故人)
マーサの夫でマリアとアレルの実父。
青い瞳と黒の髪が特徴。
城の料理長を務めていた人物。
10年以上前にある事故で娘と命を落とす。

マリア(故人)
マーサの娘でアレンの姉にあたる。
栗色の瞳と黒の髪が特徴。
エルサにとっては姉のような存在だった。
しかし、父親と共に事故で命を落とす。

オリキャラ前提で本編どうぞ。
本編から1年後の夏のお話です。


アレンデール王国は夏になった。
エルサ女王にとっては
自分の魔力をコントロールできた2回目の夏。

執務に疲れていた彼女は・・・
1週間休暇を取ることになった。
他の臣下達にも進言されるほどだった。

ウェーゼルトン国の近くで
避暑地になっている自治区があり
そこに王国の別荘がある。

留守はアナとクリストフに任せて
彼女は…オラフをお供に
船に乗って避暑地へと到着した。

夏の日差しと南国の香りが漂い
木陰の照り返しがまた美しい。

「うーん…王国とは違って」
「ここは涼しいわね。。」
麦わら帽子と白いワンピースを着て。

女王の髪型をといて
みつあみ姿の彼女の姿があった。

「女王…おいらもついていって」
「よかったのかい?」

「いいのよ。それに…」
「私の魔力がないとあなた溶けるわよ」

「ギクッ!!」
オラフは夏は好きだが
さすがに1年たって夏の暑さで溶ける事を
学習してるので…恐怖に感じる。

時々、女王の魔力の雲で
雪を彼の周りに降らせて
オラフは夏の暑さでも生きていける。

冬ならともかく…
夏は彼女の魔力が欠かせない。

別荘は欧州風で上品な作りの立派な家だ。
「女王様。よくぞいらっしゃいました。」
「こんなにご立派になりまして。」
「懐かしゅうございます。」

エルサの姿を見て感動する中年の女性。
以前、城で働いていた乳母が別荘を管理人。

アナと共に良くしてくれた人だった。
赤ん坊の時から小さい頃のあの時まで
自分の息子と一緒に育ててくれた人。

彼女の名はマーサ。

「マーサ久しぶりね」
「1週間お世話になるわ。」
「オラフと共によろしくね。」

そこは代々…王国の避暑地。
エルサ&アナの両親が亡くなって以来
使われていなかったが…

エルサが女王になったことで
使えるように整備されていた。。。
ここは彼女にとって両親との思い出の地でもある。

早速…水着に着替えて
近くの清らかな水場に遊ぶこととなった。

「うーん…城の疲れが癒えるわ」
「マーサもいるし…」
「こんなにゆっくりできたのも」
「久しぶりだわ…」

オラフはビーチチェアに座る。
「果物が美味しい。」
「おいらの夢の夏気分…最高だ」

横にはマーサもいた…

そこで一人の人物がやってきた。
「母さん…料理の下ごしらえが終わった」

「あら…アレル!御苦労さま」
「そうだわ。女王様。。。」
「紹介を忘れたわ…!」

「息子のアレルよ。」
「別荘の料理人を務めているの」
「小さい頃…女王様とは一緒にいたはずよ」

エルサは小さいころを思い出した。
「あー!!アレル思い出したわ」
「私と一緒に遊んでいたアレルね。」
「こんなに大きくなるなんて」
「本当に懐かしいわ」

「エルサ様。久しぶりです」
「今は夢の料理人になりました」
「あなたの為に最高の食材を用意しましたので」
「今日のディナーは存分に召し上がってください」

「楽しみに待ってるわ…アレル!」

オラフは。。。
(エルサ女王に幼馴染がいたなんて)
(おいらビックリだな!!)

「聞こえてるわよオラフ!!」
エルサ女王は地獄耳な一面あり。

「は・・・・はい」

時間がたって別荘での夜!
エルサ女王がいるので
別荘の侍女たちはてんてこ舞い!

マーサーの指揮の元
ディナーの準備が着々行われていた。

「テーブルのクロスは白に合わせるのよ」
「花はもう少し左に寄せて」
「マーサ様!」
「ナイフとフォーク等の磨きは終わりました」

「テーブルクロスが整え次第」
「配膳を開始しなさい」
とにかく…忙しい状況だ。

料理も着々整う。。。
「ローストビーフは後10分で焼き上がります」
「よし。その間に盛りつけの準備を」
「そこ!!料理が通るから」
「もう少し端に歩け。時間がないんだぞ」

「アレル!ロブスターの茹で加減には気をつけろ」
「はい!!分かりました料理長!」

アレルも料理人として
料理長の指揮の元
ディナーの準備は続く。

一方、エルサとオラフは

「おいらお腹ぺこぺこだよ」
「大丈夫よ。今日のディナーは御馳走よ」

「え!!本当??そりゃあ嬉しいな」

「一つ聞いていい?」
「何?」
「アレルって男は本当に幼馴染?」

「そうよ。小さい頃遊んでたからね」
「アナは覚えてないでしょうけど。。。」
「アレルは私の乳兄妹なの。」

「小さい頃一緒だったけど」
「マーサの夫・アルディーニは」
「お城の料理長だったけど」
「ある事故でアレルの姉・マリアと」
「亡くなってしまって…」

「マーサのショックを見かねた」
「お城の人たちが長期休暇を与えて」
「アレルと城から出て行ったのよ」

「そうだったのかい」
「じゃあ…久しぶりの再会なんだな」

「そうね・・・・」
「マリアは私にとっては姉のような人」

「アルディーニとマーサは」
「城でも有名なおしどり夫婦だったの」
「前は思わなかったけど」
「私もあんな夫婦憧れるわ。。」

「エルサ様・・・・」

その時、ドアにノックが!!

「エルサ女王様…ディナーの準備ができました」
「食堂へとおこしください。」
「マーサ様がお待ちです。。」

ディナーを満喫した
エルサとオラフは…
夜何気ない話をしながら眠りについた。

しかし、何気ない避暑にもある事件が
それは4日目の話だった。


「ん~今日も遊んだわ。」
「オラフも良かったでしょう?」
「そうだな。おいらも疲れたけど」
「今日の山の景色最高だったな!」

エルサは何かを企んでいる様子。
これがある事件を引き起こすことになる。

エルサは夜こっそり別荘を抜け出し…
ある場所へと向かっていた。

実は怪談ものの本に興味を持った彼女は
侍女たちから聞いた廃墟の館で肝試しを
しようとしていた。。。

しかし、そこに一人の男が…
「キャッ…誰??」

「エルサ様…俺です。アレルです。」
「こんな所で何をやってるんですか?」

「アレル…何故ここに?」

「食材を探してここに通ってたんですよ」

「アレル…お願いがあるんだけど。」
「肝試し一緒に行ってくれない?」
「オラフは嫌がるし…お願い」

「全く…そういう所は相変わらずだな。」
「一度言い出したら聞かないのは分かります。」
「仕方ありません。俺もついていきます」

廃墟の館へと入った二人。

楽しく肝試し気分で過ごす。
クモの巣が張り
虫達が張り込む…
まるで…お化け屋敷のようだった。

「ん?」
「どうしたのアレル?」
「シッ。。。何か声が聞こえます」

そこには誰かいた…

「おい。。。例の件は大丈夫か」
「ああ!ブツがもうすぐで届く」
「金がたんまり入るぜ。。。」

(一体何なのよこれ?)
(どうやら何かの取引のようです)
(ここは危険です。早く外に…)

その時であった。
取引にやってきた男がはいってきた。
見つかってしまった。。。
「何だ!お前ら!何故ここにいる?」

「見つかってしまったわ」
「仕方ない力づくで逃げますよ」
アレルは取り引き人を叩きのめす。
「グワッ!!」

そこで引き取り相手も気付いた。
「おい何が起こった!!」
「野郎ども侵入者だ生きて帰すな!」

見張っていた部下が出口を閉じた。
二人は急いで館の奥へと走ることに。

一つの部屋に入り
エルサが氷の魔法で扉を閉じた。
「ハアハア…厄介な事になったわ」
「どうやら禁止されている薬物の取引みたいだ」
「見張りの男が薬物の名前を言ってるのを」
「聞きました…!」

「まさか…それって阿片!!」
「そうですね。」
「アレンデール王国でも禁止されてる薬物だ」

「でも館から脱出が出来ないわ」
「どうすればいいのよ」
「ここを待って」
「助けを求めるしかないでしょう」

一方、別荘ではエルサがいなくなって
大騒ぎになっていた。。。

ある侍女がエルサが抜け出したのを見ていた。
「廃墟の館の方角へと向かってました」

そう証言したため
その館にマーサ達が向かっている最中。
オラフも一緒に行くことに。

念のため…避暑地の警備をする
兵士たちも同行することとなった。

エルサ達はと言うと…
扉がハンマーでこじ開けられた!!
「へへへ…お二人さん観念しな」
「こっちの嬢さんは上玉じゃねえか」
「高く売れそうだぜ」

「野郎は地獄に行きな」
剣がアレルの胸に刺さる!!
胸から血が染まった・・・!

「アレル!!!」
「しっかりして…」
「エルサ様…早く逃げて・・・・」

エルサは怒りの表情を浮かべる!

「何…怒ってるんだ」
「彼氏が死んだのが気になるのかい」

エルサの魔力が解放された。
「な…何だ体が!!!」

1年前以降…
魔法を全開で使わなかった彼女。
しかし、幼馴染がこんなことになり…
怒りのあまり魔力のコントロールが効かない。

無謀者の体は凍った…
館全体が氷に覆われていく。

無謀者達は逃げ出すが…
もう遅い…。
エルサの魔力の餌食となった。

魔力を全部使い果たし…
廃墟の館は氷の館となり
周りの土地は雪に覆われた。。。

別荘にも雪が少しちらついた。

オラフはそれを見て…
「ひえ~エルサ様が魔法を使ったんだな」
マーサも事情を知っているので
「これは何か起こったのでしょう」
「急いで館に入るわよ」

マーサ達&兵士が館に入ると
凍った無謀者と立ちすくむ男達
そして…禁止薬物があった。。

「警備兵だ!!」
「貴様ら…何をやってるんだ??」
「これは禁止薬物・阿片だぞ」
「おとなしく捕まれ!!」

兵士が無謀者を拘束する中…
マーサは急いでエルサを探す。

奥に進んで一つの部屋に
「アレル!!しっかりして」
マーサの悲鳴をあげる!!

「マーサ…アレルが危ないの…」
「体を冷たくして命をつないでるけど」
「急いで手当てを・・・・」

彼女は気絶し…
氷と雪が解けていく…
気絶する前にアレルとオラフ以外の
氷と雪をとかしたのだ。

兵士たちは急いで
アレルとエルサを医者に運んだ。

エルサは大丈夫だが…

アレルのほうがひどかった。
医者が胸の傷の手当てをした。
心臓にも傷が及び下手をすれば
命が危なかったと医者は言った。

手術をしていた
医者の腕がよかったのと…

エルサが体を冷やして
仮死状態にしなければ…
出血で命を落としていた所であった。

無謀者達は全員捕まり
其々連行され罰を受けることとなった。
避暑地の事件は人々の話題となる。

エルサは魔力を使いはたして眠り
3日後に目覚めて。
マーサに叱られたのは言うまでもない。

その夜、アレルが目覚めた。
「エルサ様…守りきれなくて俺は」

「いいのよ…私が軽率なばかりに」
「こんな事になるなんて思わなかったわ」
「避暑は一日延ばしてもらったわ。」
「城には連絡したから私は大丈夫よ」

「傷が治ったら…」
「俺は城の料理人の試験受けます」
「必ずエルサ様の所に…」
「料理長から推薦状を貰ったんです。」

「エルサ様…いやエルサ!俺どうやら。。。」
「以前は只の幼馴染だったんですが」
「あなたの事が好きです。」
「必ず俺はあなたを守る男になります」

顔を赤くなったエルサは…
「アレル…私も今回の事で」
「あなたを見直したわ。。。」
「必ず城に来てね。。。」
「また美味しい料理を私に」

「ありがとう。アレル」

アレルの唇にキスをした。

二人は晴れて恋人同士になった瞬間だった。
オラフもこれを見て顔を赤らめた。

次の日…城に戻ったエルサは
女王として再び城で執務に励む事に。。。

3ヶ月後…新しい料理人がやってきた。
彼とエルサ女王の恋物語は
始まったばかりであった。。。

アナや城や街の人たちは
エルサが綺麗になったと評判である。
マーサも二人の恋を心から祝福する。

「あなた…マリア…」
「不器用な息子が大切な人を得ましたよ」
夫とマリアの墓に花を飾っていた。

二人の恋物語は…
アレンデール王国の歴史に
新たなる歴史が刻まれる事となった。

FIN


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