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ドラクエX二次小説・ヒューザとソーミャのジュレットハロウィン [アニメ・漫画]


ゲームのドラクエX二次創作です。
良かったら続きからどうぞ。

(※主人公はウェディ族。性別は男。)


ジュレットの街は
魔物ネコの危機が解決以来は平和だった。


そんなある日の事・・・
毎年恒例のカボチャ祭りとハロウィンが
開催されることとなった。。。

町長を中心とした実行委員は大忙し。
街にはカボチャのランタンが飾られ・・・
家の装飾にはハロウィンの飾りが貼り付けていた。

祭り会場には出店の準備とカボチャをくりぬいた像が
あたり一面置かれている。。
カボチャの飾り物が一杯!

子供達は今年のお菓子が何か楽しみだった。
男性達は街の飾りつけと祭りの準備を行い…
女性達はその日に備えてお菓子を作る。。
甘い香りが街中を包み込んでいた。。。

そして・・・祭り当日の夜がやってきた。

ソーミャは少し憂鬱だった・・・・。
彼女は孤独で祭りを毎年遠くから眺めるだけ。
家外の飾りつけは大人達はやってくれたが・・・。

誘おうとする子供達は親の言いつけで
ソーミャを誘うのを禁止されていた・・・。
猫の事件以来は他の子供達も一緒に遊べている。

「今年も・・・・また始まったな」
「お兄ちゃん達元気にしてるかな?」
「ヒューザお兄ちゃんも戻ってくるって約束したけど遅いな」

今年は違っていた。。。。
ヒューザが祭りに合わせて戻ってくると
彼とソーミャで約束したのであった…。

ソーミャは祭りに行きたいけど
友達はいるけど見知らぬ顔ばかりで
不安だから付いてきてとヒューザに伝えた。

最初は嫌だったヒューザも
ソーミャには勝てず約束をする事になった。
そんな彼女のドアがノックされた・・。

「ヒューザお兄ちゃんかな?」
ドアを開いた彼女はビックリ!!
かぼちゃのかぶりものが見えた。

「ばあ!!」
カボチャの顔や仮装をした子供達がやってきた。
「ソーミャちゃん!迎えにきたよ」
「ヒューザお兄ちゃんまだ帰ってないの?」

「うん・・・お兄ちゃんまだ来てないの」

子供達も憧れの英雄が帰ってくるのを楽しみにしていた。
何せ子供たちにとっては街を救ったヒーロー。
なぜかヒューザは子供には懐かれている。

ソーミャは急いで貰った魔女の仮装を着た。
彼女には良く似合っていた・・・。
「うん!良く似合ってる」
「お兄ちゃんとは多分祭りで合流できるよ・・・行こう」

子供達数人でお菓子を貰いに街中を歩く。

その後、通った道にヒューザがいた。
「ソーミャ久しぶりだな・・・遅くなってすまない」
ソーミャは笑顔になった。子供達もびっくり!

ソーミャがヒューザの胸に飛び込んだ!!
僕らの胸に愛情を!

子供達は英雄を見てヒューザに近寄ってくる。
「お兄ちゃん・・・久しぶり!」
「ああ!本物だ!!!」
「悪い奴をまたやっつけたの?」
思い思いに勝手に質問する。

ヒューザも嫌そうでも子供たちに声をかけていた。
彼は孤児院にいた時年少の子供達の面倒も見た。
孤児院の院長から保父になったらと言われた事も。

その背後にドラキュラの仮装した一人の男が・・・
彼こそ町長・ポーレンだった!!!
「ヒューザくん・・・君に頼みがあるんだが」

にやりと何か企んでる様子の町長・・・
その様子に嫌な予感がして青い顔をするヒューザ
屈強そうな数人の男が隠れていた・・・。

ヒューザはどこかに連れて行かれる。
さすがのヒューザも数人がかりでは逃げられない。
しっかりと捕まえられた。

「離せ!!町長!!何をたくらんでる?」
「話は実行委員本部でじっくりと話すから諦めたまえ。」
彼の悲鳴は祭りの音で消えていく・・・。

あっという間の出来事に呆然とする
ソーミャと子供たちであった…。
「吸血鬼の変装した人町長だよね?」
「お兄ちゃん連れて何をするつもりなの?」

「町長さん・・・無邪気な表情だったし」
「本物の吸血鬼がやってきたのかしら?」
吸血鬼のコスプレがよく似合う。
ソーミャはヒューザの事が心配だった。。。

気持ちを改めて家々を訪ねて
沢山のお菓子を貰った子供達。
「沢山貰っちゃった!!」
「見てみてカボチャパイもあるよ」
「こっちはキャンディもあるぞ」

彼らの袋の中には
お菓子が沢山入っていた。。。
無邪気な子供達の表情は笑顔があふれる。

ソーミャも沢山貰った。
中には魚や猫の形をしたクッキーやパイもある。
味は当然かぼちゃだった。。。

今年から魚や猫の形をしたお菓子も
主婦や女性達が作っていた・・・。
それが大人にも大好評で菓子屋の新名物になる。

子供達は祭り会場に向う。
そこはハロウィンの装飾と夜のランタンが綺麗に彩る。
カボチャのランタンが沢山あった。

ジュレットの住民だけではなく
沢山の種族達が祭りにやってきていた。
家にお菓子を貰うのは子供限定だが祭りは大人も楽しめる。

オーガやエルフやプクリポだけではなく
あまり国外に出る事のないドワーフも来ていた。
彼らはにぎやかな事を好まない性格が多い。

おそらく行商人か旅人のあたりだろう。。
時々、別天地の材料を求めて旅をするドワーフもいる。

ヴェリナード城下町やレーンの村からも
ウェディがやってきていた・・・。
ヴェリナードでは景観の事情でハロウィン祭はない。

せめて家の中を装飾するか
家族でお菓子や料理を作って食べる事が
城下町では当たり前となっている。

レーンの村では村の規模が小さく人口も少ないので
ささやかなハロウィンをして楽しんでいる。

一番大規模なお祭りをするプクリポ達はともかく・・・
ウェディ族で大々的にハロウィンをするのは
ジュレットの町のみである!!!

外部からの人々がたくさん集まり。。。
町の人たちの大切な収入源だった。
ギルトを通じて祭りの宣伝もやっている。

レーン村に嫁いだ町長の娘キールいわく
「ハロウィン祭って大々的にしてなかったの?」
彼女が非常に驚いてたのは別の話。

ハロウィンでは女王ディオーレ夜の恵みの歌が
「波紋の音叉」を通じて国中を響く事になり
その音と祭りの明かりを目当てに人が来る。

城下町では夜の歌が年に一度とあって
カボチャの提灯を持った城下町の人々が集まる。。。
カボチャの提灯!

今年はオーディス王子も歌を歌うとあり
城下町の人々は歌を聴くため
3時間前なのに王宮周辺はかなりごったがえしている。。。

勿論・・・祭り好きでジュレットの町に行った人もいる。

今日はキールが夫と共にハロウィン祭に来ていた。
今、実行委員本部ではある事が始まった。
キールがメイクをして夫が服を着させる。

町長から事情をきいて・・・
脅され観念したヒューザが椅子に座っていた。
「子供たちを喜ばせる事を思い出すなんて」
「お父様ってある意味で凄いかもね」

キールは父親の企みをしって驚く。
ヒューザは仮面をかぶってヒーローみたいになる。
鏡をみるなり彼自身驚いていた!!

「何なんじゃこの格好は!!」
ヒューザは祭りのメインステージのショーでヒーロー役として
子供たちを喜ばせてくれと町長から依頼を受ける。。。

敵役は当然魔物ネコだが・・・
あくまでショーだがキャットマンマーにも許可を貰う。
ショーで猫達がキレられるのは不味いと判断した。

ハロウィンのお菓子をネコ族にあげるという
条件で何とか交渉がまとまった。
ネコもお菓子は大好物だったのだ。。。

町長とソーミャが交渉していたのだ。
猫の着ぐるみも可愛いね。

さすがにソーミャもヒーロー役がヒューザなのは
知る由もなかった。。。。

「勿論・・・お金は出すつもりさ」
「以前の事件の礼もかねてるんだ」
1万ゴールドを貰う約束で渋々引き受けた。
ヒューザは正直旅賃が底を尽きかけていたのだ。

子供たちと大人たちは
全員出店の遊びと食べ物で満足している。
ランタンのイルミネーションも人々を魅了する。

ソーミャは少し浮かない顔だったが
他の子供たちと的当てやくじびきや肉料理など
沢山の食べ物を食べて楽しむ。

子供たちの一人が
「メインステージに行こうぜ」
そういって全員メインステージに集まる。

ソーミャも何があるかわかる為
ちょっとドキドキしていたのは内緒。

沢山の人達がステージにいた・・・
「うわあ・・・沢山いるな何が始まるんだよ」
「それは始まってからのお楽しみだと書いてる」
その時!ステージに司会役の人がきた!

「実行委員の司会を務めるラウェイです。」
「今日は大人も楽しめるショーを開催します」
「ウェディマンとキャットズの戦いのショーです」
「皆さんゆっくりと楽しんでください!!」

模擬戦と分って盛り上がる観客達。

いよいよショーが始まる。。。
敵のネコ役のきぐるみ達が数匹きた。
そこには一人の女性が囚われている。

「助けてウェディズ!私はここよ!」

ヒロイン役はキールが演じていた・・・。
ヴィッグとメイクをして見た目でキールと分らない。
一応、父親から台本を貰いセリフを覚えた。

「フフフ・・・待ってたぞ。ウェディズ!」
「この女を返してほしければかかってこい」

そこで登場するのはウェディズ!
子供たちや観客の歓声が上がる。
「そうはさせない!今度こそ観念しろ!」

彼の声でソーミャはすぐにヒューザと分る。
他の人達は気付いてないようだが…。

戦闘は本格的だった。。。
勝手に攫われてメイクをされて鬱憤を晴らすかごとく
ウェディズは敵の猫達を倒していく姿・・・。

旅の戦士はこんなきぐるみや服装で
敵のネコ役達とウェディズがここまで動けるかと
ものすごく関心していたのは言うまでもない。

敵のネコ役はヒューザを攫った屈強の男達が演じる。
ヒューザはなおの事・・・力が入る。
勿論・・・殺さない程度に手加減はしてるが!

戦闘が終わり・・・いよいよ親玉が現れる。
リオジャーの着ぐるみを着た男だった。
「フフフ・・・面白い戦いになりそうだな」
ものすごい殺気がただよってきた。

ヒロイン役のキールも驚いていた。
親玉役に何か違和感を感じる。
(あれ??この役の人いつもと違うような)

彼女は練習を何回かやってるので
親玉役の人の殺気がいつもと違うように感じる。。
本物のリオジャー役は舞台裏で伸びていた。。。

裏方にいたキールの夫が見つけて
手当てをしてる最中だった。
実はリオジャー役をしてる男こそヒューザの友人。
(ドラクエ10の主人公の事です)

ヒューザと戦う為無理やり役割を変える。
ヒューザとリオジャーの戦いが始まった。
まさに真剣勝負そのものだった。。。

観客も全員ビックリ!
まさか本格的な戦いが拝めるとは
全員盛り上がってきていた。。。

武器なしの拳同士の一騎打ちだった。
アクションゲーム顔負けの勝負で・・・
ヒューザも彼も負けてなかった。。。

勝負は引き分けだった。。。
リオジャー役の主人公は
「まあ・・・いいだろう・・・女は返してやる」
「今日はここまでだ!!」

主人公は台本のセリフを落ちた本で覚えていた。
「ありがとうウェディズ大丈夫?」
キールも役割を演じようと必死だ。

「ああ!大丈夫かい・・・?」
「これでリオジャーも暫く動けない」
「ここは危険だ戻ろう町に・・・」

二人がステージから抜けると
子供達だけではなく大人も大きな拍手が起こる。

リオジャー役をした主人公は町長にすべてバレて
激しく説教を受けてる最中だった(笑)

主人公は罰として祭の片づけ等を
報酬なしの強制労働の罰を受けることに。

主人公の仲間たちも同様であった。
「俺はヒューザと戦っただけなのにな」
「「「戦いたいだけで乱入するな(怒)」」」

主人公はその後仲間からも叱られる事になる。

ショーは大成功に終わった!!

本物のリオジャー役もさすがに苦笑いだった。
「自分だったらここまで町の英雄と戦えないだろうな。」
ステージわきから戦いをみた感想だった。

ヒューザも約束のお金を貰いメイクなどを落として
やっと解放されることとなった。。。
「くそ!あいつめ・・・お陰で体が痛いぜ」
「しかも。。。相当腕前をあげやがったな」

かつてシェルナー役を争っていて
戦いの型からリオジャーの正体はすぐ主人公だとわかったが
彼が相当腕を上げていた事が気に入らない。

ソーミャがそこでやってくる。
子供たちも家に戻ってたので彼女と
ようやく二人きりになった。。。

「疲れたよね。すぐヒューザお兄ちゃんだとわかったけど」
「かっこよかったよ。相手の人も凄い強かったけど。。」
「私のヒーローはヒューザお兄ちゃんだからね」
笑顔で彼女はこういってヒューザをねぎらう。

二人はランタンをもって家に戻る為に先に進んだ・・・
祭りは片付けに入っていて
スタッフと男たちが力を合わせる。

その中には主人公一行のすがたも(笑)

ソーミャがお菓子をヒューザにあげた。
彼も疲れてたのでそれをすぐ食べる。
彼女の笑顔とお菓子の薫りが彼を和ませる。


「いつか・・・ジュニアちゃんも連れて行きたいの」
「ウェディズもみせてあげたいわ・・・」
「おいおい・・・それは勘弁してくれよ」

その時だった。恵みの歌が響き渡る。
祭りで遊び疲れた人々をすべて癒してくれる歌。
その歌にはソプラノ・アルト・テノールの音程が響く。。。

「恵みの歌だ・・・もう祭りも終わりなのね」
「そうだな・・・夜の歌は年に一度だけだったな」
二人は無数の星の夜空を見ていた・・・。

ヒューザにとっては散々だったが
とても思い出に残るお祭りとなった。
ヒューザはソーミャの手作りお菓子も貰った。

その味は焦げた味が少ししていたが
美味しくいただいたのは言うまでもない・・・・。

その後、町長から再びウェディズを演じてくれと言われた。
どうやら住民たちには大好評で
もう一度見たいと町の意見書の署名が
大量に山積みとなった。。。

嫌でも演じる羽目になったのは
まだ先の話である・・・・。


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