SSブログ

ドラクエX二次小説オーディス王子とセーリアのハロウィンかぼちゃ祭編 [アニメ・漫画]

ゲームのドラクエX二次創作です。
良かったら続きからどうぞ。

(※主人公はウェディ族。名前はエックス・性別は男。)
ジュレットの町の祭りのお話はこちらです→
王宮編の話はこちらです→

いよいよ祭り当日の朝。


城の食堂では朝食は
ディオーレ女王とメルー公夫妻
オーディス王子とセーリアが一緒に食事をする。

昼食は執務合間に食べて
ディナーでは晩さん会以外一緒に食べる。
今日はカボチャのスープや料理が沢山並ぶ。

セーリアは美味しそうに食べる
「カボチャの料理ばかりで美味しいです」
「祭りの日だけはありますね・・・」

オーディス王子もセーリアと親しく話す。
「毎年一回だけ・・・朝食にカボチャ料理があるんだ」
「ジュレットの町からの献上品で作られてる」

王族一家とセーリアは和やかな雰囲気で
朝食を楽しんでいた・・・。


普通カボチャ料理は夕食に出すが・・・
王族の場合・・・夜は毎年多忙なので朝食に出す。

昼になって二人はメルー公に
城の一室に呼び出される事に。
今日の祭の仮装衣装を合わせるためだ。

「二人とも座りなさい・・・」
「ディオーレは今政策会議中だから席を外せない」
「王家ご用達の服屋を呼び出しておる」
「詳しい話はディオーレから聞いてるな?」
二人は深くうなずいた…。

メルー公が合図をすると・・・
衣装を持った女性達が何人か入ってきた。
「彼らは口が固い者達ばかりだ」
「安心して試着をしてほしい。。」
「正体がバレたら不味いので仮装してもらう」

祭りには仮装する大人達が大勢いる。
違和感に感じることはまずない・・・。

二人は早速試着することになる。
メルー公は冗談半分で狸衣装を着てみてた。
二人は何とか衣装を決めた。

オーディス王子はオオカミ男の仮面と毛皮の衣装。


セーリアは最近流行の黒いネコ耳ローブを選んだ。
彼女の顔はフードが深くて隠しやすい。

彼女には念のため目と髪の色を変える
魔法の薬も一緒に貰うことになった・・・。

メルー公は二人にこう言った。。。
居住エリアの小さなテラスに移動していた。

「青のルーラストーンでジュレットの町に到着する」
「夜がメインだが昼も祭りをやっている」
「夜の恵みの歌は0時から」
「この時間に間に合うよう気をつけなさい。」

二人を見送ったメルー公は若いころを思い出す。
それは昔・・・ジュレットの町で初めて妻に会ったことだ。

二人はジュレットの町入口に到着。
「あっという間に到着しましたね」
セーリアは驚いた表情で言った。

「ここがジュレットの町だよ」
「歌の調査でエックスと一緒に立ち寄った事がある」

オーディス王子はセーリアにそう伝えた。
彼女は仮装している他の種族が大勢いることに驚く。
「オーガやプクリポ達も大勢いますね」
「人間族はいないですけど・・・」

「仕方ない人間族がすむ大陸の横断船は」
「あるトラブルで通行不能になってるんだ」
「例年はその大陸にも大勢の人間族が観光にくると聞いた」

人間族がすむレンダーシア大陸は
霧と大魔王の襲来でパニックになっており
今年は人間族がほとんど来ていない。

実は昔馴染みの調査員エリーゴから
祭りの話を何回か聞いているので
一応、下調べしてある。。。

セーリアはなぜかドキドキする。
ハロウィンドキドキおばけの日!

王子と二人きりになったのは
本当に久しぶりだったのだ。
彼女はオーディス王子の手を握った。

オーディス王子も顔を少し赤くして
セーリアの腕をしっかりと繋ぐ。
「行こう・・・セーリア!屋台も見にいこう」

二人は街中では名前を変える。
仮装と門限が0時いう条件と一緒に
女王夫妻が出したもう一つの条件だった。

オーディスはラディット
セーリアはリリー。
エコラムのリリー・フランキーではない。

リリーは髪の色は茶色で
目の色は焦げ茶の色に変ってる。
魔法の薬が効いているのだ。

ラディットとリリーは祭りの会場に到着した。
二人は手を繋いでカップルのようだった。
他のカップルが手を繋ぐ姿もある。

りんご飴や鶏肉の串焼きなど沢山の食事と
的当てなどのゲーム等沢山屋台が並ぶ。
あまり城を出ない二人にとっては新鮮だった。

子供の集団も仮装して歩いていた。
親も一緒に同行する姿もあった・・・。
屋台の並んだ区域では大勢の人達がいる。

カボチャの像やランプが沢山並んでいる。
夜になると点灯して美しい風景をだす・・・。
それでも彫刻は見事なものだった。

リリーが屋台の食事を食べて
ゲームなどをラディットと楽しむ。
どうしてもラーメンを食べたい人のための太らない食べ方

リリーが食べ物で一番気に入ったのは
カボチャを混ぜた麺で作ったパスタ。
これを五皿ほど完食した。

彼女はかなりの大食いで
食べても太らない体質で
母と姉には羨ましがられていた。

さすがにラディットもびっくりした。
彼も体を鍛える為によく食べる方だが
ここまで食べる方ではなかった。

「驚いたよリリー・・・」
「まさかここまで食べるとは」
大食いフィニギンのホネのスープ顔負け

「ええ・・・私元々食べ物が好きで」
「それでも太らないみたいです。。。」
はしれ!カボチャ

「あ!!大食い大会があるみたいです」
「参加申し込みに行きますので行きます。」
メインステージに「カボチャ大食い大会参加者募集」

リリーが大勢並ぶ参加申込をしてる間に
ラディットは別のエリアに足を運ぶ・・・。
そこには腕試しというイベントがあった。

30ゴールドを払ってから棒一本で勝負。
勝ちぬきに勝ったら賞品がもらえるという
イベントが行われていた。

男達がメイン賞品の錬金した隼の剣を目当てに
大勢並んで順番を待っていた。
他にもぬいぐるみや絹のローブなどの賞品がある。

何人か観客もいて楽しんでいる。

「これは面白そうだな」
「修業の成果を見せてやる」
燃えよ剣

行列は大勢だが大半は
二~三回ですぐ負けるので
ラディットは行列を待たないで済む。

隼の剣は五人抜きした人がもらえる。
まだ達成した人はいなかったのだ。
いよいよ彼の番だった・・・。

一人目はオーガの戦士だった。
「オオカミ男の仮面野郎か・・・」
「今までの奴は貧弱でうんざりしてた」
「かかってこいや!!」

見た目が怖いだけの戦士で
ラディットはすぐに勝利する。
彼を倒した戦士は結構いるが負ける者もいる!

観客達は関心する。
「へえ・・・やるじゃねぇか」
「やっと骨のある奴がきたか?」

ラディットは正体がばれないように
仮面をかぶる。仮面は視野を狭くするので
戦うとなると動体視力などが要求される。

目隠しで魔法戦士隊員の模擬剣を
よける訓練もしたので彼にはお手の物だった。
剣道着も使うのかな?

二人目はプクリポの盗賊。
素早さで参加者を倒していった。
数人を除き・・・彼を倒せる者はいなかった。

大半はこのプクリポに
やられて退場となっていた。
二人目から賞品があり薬草だった。

そのプクリポの動きを見抜いて
彼は反撃する・・・。
剣の一閃がプクリポに直撃した。

観客達も沸いた。
久しぶりに二人抜きする人が現れた事に。
「おおお・・・あのプクリポ結構強いんだよな」
「三人目に到達するなんてできるな」

リリーはただ今大食い選手権の予選で
控室に待機。大食いを自慢とする人達がいた。
250棒ふりの控室

彼女の番はまだであった。
「ラディット(オーディス王子)遅いわ」
「まあいずれ来るでしょう」

彼女にナンパする男達を
避けつつ待機する(笑)

並んでいた戦士も注目した。
「二人目も抜きやがった・・・」
「だが三人目の魔法使いを抜いた奴いねえし」
「あの男・・・かなるできるじゃねえ?」

三人目はエルフの魔法使いだった。
彼は攻撃魔法が得意で・・・
プクリポを倒した参加者を寄せ付けない。

彼に勝てる参加者がいなかった
三人目の賞品は魔法の聖水だった。
ラディットも魔法使いで腕前を見抜き用心する。

「不味いな三人目以降は強くしてるな」
四人目と五人目らしき姿もチラリとみていた・・・。
二人ともかなり凄腕だとわかった!

魔法使いは棒の代わりに
下級魔法のみで戦うハンデをもつ。
だから戦士でも勝機があるが厄介でもある。

ラディットは魔防が低いので一つ勝負に出た。
遠距離相手だと間合いが重要だ。
仕事も人生もうまくいく人間関係「間合い」術

メラを唱えた魔法使い・・・
棒は狙わずに相手の体を手加減して狙う。
それで参加者もやられていた。

魔法のコントロールと動体視力に長けており
かなりの腕前の魔法使いだった。
それをラディットは懐を目指して進む。

勝負は互角だった。
何とかラディットが懐で棒を叩いて勝利。
かなりてこずった相手だ。

三人抜きには観客や戦士達も湧いた!!
四人目の相手は武闘家のドワーフだった!!
技と力の強さを兼ね備えている。

三人目以上に厄介な相手だった。
非売品のぬいぐるみと賢者のロープが賞品!
隼の剣に次ぐ豪華商品だった。

五人目は選手控室でじっと待機する。
リリーは大食いの予選を勝ち抜き決勝進出した。
希望の格闘技

ラディットは審判の許可を貰って
賞品の薬草を使って少し回復する。
「四人目か・・・かかってこい」

ラディットは気合を入れて相手に迫る。
ドワーフは力が強く・・・格闘黒帯をもつ。
勝負はほぼ互角だった!!

観客と戦士達はじっと見つめる。
四人目まで達成した戦士に注目する。
「オオカミ男が四人目とは信じられねえな」

ドワーフの戦いは
魔法戦士隊員と戦う以上に厄介。
彼を王宮が欲しがるかもと考える・・・。

腕を怪我したものの何とか勝てた。
かわいいからだの救急箱

リリーは決勝戦で他の五人とカボチャ饅頭を食べている。
美味で彼女の食欲は止まらない・・・。
相手もかなりのペースで食べる。

四人目を抜いた事で歓声は更に増した。
五人目が一番強いので審判役の僧侶がベホマを唱えた。
「五人目はバトルマスターですので」
「怪我をした体では勝てる相手ではないです」
「対等の勝負を相手も望んでます。」
「気をつけて戦ってくださいね。」

五人目がいよいよ姿を現す。
一人のウェディの男だった!!
彼の名はヒューザ!バトルマスターの男。


彼は旅賃を稼ぐため
バイト代わりに知り合いの腕試しに来ていた。
彼の手にも棒が握られていた。

「オオカミ男!ここまで来るとは褒めてやろう」
「悪いが・・・俺は冒険者でな」
「これでも修行を積んで上級職になっている」

二人はにらみ合っている。
素顔がわからないのでヒューザは相手を
知る由もなかった・・・。

ヒューザは直接王子と戦う機会が訪れた。
ラディットも相手が相当修羅場に遭った相手としる。
下手すれば王宮の戦士隊長並の実力を持つ男。

腕試しがレベルが高いと思い知る。
隼の剣はレアなのでそれだけ相手も強いのだ。
観客と戦士達も棒同士の戦いにくぎ付けだ。

二人は棒を片手に閃光をはなつ。
ヒューザは彼の懐を狙って乱れた動きで翻弄。
ラディットも相手の動きを見抜いて応戦。

レベルの高い戦いで
歓声よりも戦闘シーンにくぎ付けとなる。
行列を並んでいた戦士も見ていた。

ラディットも負けてなかったが
相手が悪かった・・・・。
ヒューザが気合を使ってカウンターを使い。

ヒューザとラディットの棒が両方吹き飛ぶ。
勝負はヒューザの勝利で幕を閉じた。

観客達から惜しみのない拍手が起こる。
「よくやったぞ!!オオカミ男!」
「惜しかったな・・・久しぶりの名勝負だぜ」

ヒューザも相手を褒める・・・
「いい勝負だった!凄腕にあえて嬉しいぜ」
「いつか素顔で酒を飲み交わそう」

二人は互いの健闘を褒め称え握手・・・
ヒューザはオオカミ男の正体を検索しなかった。

ラディットは四人抜きをしたので
賞品のぬいぐるみと賢者のロープを贈呈。

ヒューザからあるものを貰う・・・
「これは俺の愛用していた青玉のうでわだ」
「これをいつか再会する時の証だ」
「一応錬金もして目印もつけてる」
「じゃあなオオカミ男・・・また会おうぜ」

ヒューザは控室に戻った。
ラディットは急いでメインステージに向かう。
リリーが優勝しているシーンだった。

ラディットはあんぐり・・・
リリーは優勝賞品として天空のオルゴールを貰う。


リリーとようやく合流したラディット
「遅かったわね・・・結局優勝したのよ」
「ラディットはどこに行ってたの」

腕輪を早速つけたラディット。
腕試しの出来事と賞品のぬいぐるみとロープを
彼女に手渡していた。

「まあ腕試しに・・・」
「強い相手がいたのでしょうね」
「いつか会えるといいわね。。。」

偶然目撃したヒューザは
彼が女性と一緒にいることに驚く。
「あいつ・・・彼女がいたのかよ」
「幸せそうでなによりだな・・・・」

他の参加者は三人目で負けるので
ヒューザは一旦休憩をとっていたのだ。
腕試しは好評でかなりの収入を得て・・・
イベントの主催者は笑顔だった。

そして・・・夜となり二人は歩いていた。
ランプの光と装飾が町を彩る。
クリスタルパンプキンもいいね。

二人がラディットとリリーでいるのもあと少し・・。
ヴェリナード城下町では人々が王宮に集結。
カボチャランプと提灯の光を頼りに並ぶ。

魔法戦士隊や護衛の部隊も観衆の誘導など仕事あり。
王宮では・・・女王達が儀式の準備をする。

ジュレットの町の祭り会場を歩く二人に
一人の少女がぶつかってしまう・・・。
「痛たたた・・・・またぶつかっちゃた。」

リリーは少女に声をかける。
「大丈夫かしら・・・私はリリーよ」
「お嬢さんお名前は?」
「ソ・・・ソーミャです。。」

優しそうなネコ耳ロープを纏う女性に
ソーミャは少し戸惑う。。。
町の女性に比べたらかなり綺麗な女性。

ロープの素顔が一瞬見えたのだ。
「ソーミャちゃんね。。。」
「隣の人はラディットよ」
「一緒に町にやってきたの」

「ありがとうリリーさん・・・」
「私お友達とはぐれちゃったみたい」
「探してほしいの・・・」


途中でソーミャは親がいない孤児だと明かす。
ジュレットの町で差別を受けていた事実も・・・

「ソーミャちゃん・・・私も両親がいないの」
「ラディットの両親が私を保護してくれたの」
「大丈夫・・・あなたは一人じゃない」
「一人で生きるより皆で生きる方が楽しいわ」

ラディットも口を開いた・・・
「その通りだ!俺は両親がいるが」
「リリーはずっと孤独だった・・・・」
「大切な人が横にいればそれだけ心強い」

「町の人達が君を差別した事は許されないが」
「恨んでばかりでは何もならない・・・」
「俺の親友がそう教えてくれたんだ・・・」

ソーミャは涙を流してうなずく・・・
リリーはしっかり少女を抱きしめ
孤独な子供の力になりたいと決意を固める。

リリーはソーミャにネックレスをプレゼント。
「ソーミャちゃん・・これをあげるわ」
「あなたがレディになったらきっと似合うかも」


姉の形見の一つで
裏には王家の紋章が刻まれている。

ラディットは正体の事を気になったが
とても言える雰囲気ではなく。
リリーにも後悔の色はなかった。。。

ソーミャはまだ幼いので
まだ裏の紋章の意味を知らずに
大切にしていたのは言うまでもない。

ソーミャはようやく友達と合流した。
子供たちの集団に合流する前に
二人にお礼を言って去った。。。

0時前となり夜の歌が始まる時間帯。
リリーの変装が解けて城へと戻った。
二人はセーリアとオーディス王子の顔に戻る。

リリーとラディットはもういない・・・

仮装した服を着替えて
元の正装に戻った二人は決意を新たにする。
人々を幸せに導く事を・・・・

孤独に耐えた少女と人々の出会いが彼らを変えた。

ディオーレ女王とメルー公が二人を出迎える。
「帰ったようじゃな・・・・」
「まもなく夜の恵みの歌が始まる」
「オーディスも導きの歌を歌うのじゃ」

セーリアはネックレスが一つ減り・・・
オーディスはヒューザから貰った腕輪を身につける。

四人は大衆の住民の前に姿を現す。
歓声が鳴り響き・・・静寂の空気に包まれる。
ソプラノがセーリアが
アルトをディオーレ女王が
テノールを導きの歌を歌うオーディス王子が

メルー公はそれを見て
涙が出そうになったのを堪えてみる。
マジメになったら涙が出るぜ/青い天国

恵みの歌は町の住民だけでなく
祭りで疲れた人々をすべて癒す。
眠る子供たちに安眠を与えた。。。

夜の波紋はとてもきれいで
人々に癒しを与える光景だった。

それ以来・・・セーリアは孤児達の施設を
ヴェリーナ城下町等に作る計画を立てた。
その支援に全力を尽くした…。

ソーミャの様な子供を出さない事。
彼女はそう自分に言い聞かせる。

ネックレスを身に付けたソーミャと出会う日が
いつか訪れるかもしれなかった・・・

オーディス王子だが・・・修行を更につみ
ヒューザの腕輪を一時も外す事がなかった…
国王即位時も身につける事になる。

ヒューザが正体を知ったのはその時だった。
彼が即位式の護衛として雇われた時に腕輪に気付く。
約束通りヒューザと酒を交わしたのはその後。

二人が結婚したかは後の話で判明する。。。
どっちになったとしても・・・
どんな未来でも希望はあるのだから


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
ht

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。